そのほか

 『探索者』読了。
 持ち込まれたカップは9000年前の探索船にあったはずのカップだった。
 その由来を調べる内に明るみなった真実とは…。
 
 ネビュラ賞受賞。
 え? ネビュラなの? と驚いてしまうようなまっとうなエンタテイメント。ノリは完全にミステリもので、どこまでも会話文で押していきます。序盤、たまたま手に取ったカップから意外な事実が明らかになり、そこから少しずつ真実が見えてくる様はすてきなんですが、ちょっと中盤がだれてしまいます。
 これはシリーズの3巻目に当たりますが、単独で読んでも特に問題はありませんでした。
 利発で快活な美人のチェイスと、ちょっと気取りやなところがあるアレックスのやりとりが楽しい。
 
 ばりばりのSFですけど、ミステリファンが読んでも面白いでしょう。
 これもイラストは日本人ではありません。
 ほんとうに質の高いイラストなんですけど、メインキャラクタくらいは書いて欲しいッス。
 

 森博嗣がよく使う「デザイン」という言葉の意味が体感できる本。