あの飛行船をつかまえろ

 フリッツ・ライバーの短編「あの飛行船をつかまえろ」を池澤春菜氏が自身のホームページでオススメしてた記憶があり、読んでみました。
 …変な短編。
 終盤のシフトの仕方がなんだか納得しづらい。
 
 読み終わってから、もいちど、池澤氏の言葉を確認。

そして裏キャプテン・フューチャーとでもいうべき作品を一つ。

 なるほど、そう読むのか。
 ふむふむ。
 
 よく分からないのが、変な小ネタがわざわざ入れられているところ。
 名前を変えろと言われるという話は何か意味があるのかしら。
 あと、主人公にこれが起きた原因というのが、よく分かりません。事故ということのみかしら。
 
 さて。
 この世界、エジソンの息子が特異なバッテリを発明したおかげで世界は繁栄の時を迎え、多数の大型飛行船が悠々と空を泳いでいます。飛行機はありません。
 これは、『ジャイアントロボ 地球が静止する日』の冒頭を思い出させるシーンですな。
 「来るべき近未来! 人類は第3のエネルギー革命…」という下り。
 あそこは、翻訳された英語版では
 「If…」と、始まるのです。
 翻訳スタッフにライバーを読んだ人間がいたのではないかと愚考する次第。
 
 翻訳と言えば。
 最近、『アヌビス Z.O.E』の吹き替え版を見ました。
 あの「はいだらーっ!」が「エイヤーっ!」に代わってました。これは大変駄目な方の例です。
 
 
 …フリッツ・ライバーって、あまり翻訳されてないんですな。

20世紀SF〈4〉1970年代―接続された女 (河出文庫)

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ANUBIS ZONE OF THE ENDERS SPECIAL EDITION コナミ殿堂セレクション

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