茂木健一郎と

 瀬名秀明氏の
http://senahideaki.cocolog-nifty.com/book/2008/09/3-ed38.html

 しかし第1章は茂木健一郎氏の担当なのだけれど、読んでちょっと愕然としました。自社のシンポジウムで、しかも聴衆はプロの研究者たち、知能ロボット研究のエッジが集まるこのシンポジウムで、なぜこんな生ぬるい話をしますか。東工大の学生さんたちとやったらしき研究について言及しているものの、ちゃんとしたデータひとつ見せるわけでもなく、ざっとかいつまんで紹介するだけ。いい研究なのかどうかさえ読者には判断不能で、これじゃ実験やっている学生も浮かばれまい。原稿は講演をただテープ起こししただけで、しかも内容を補足するコラムは編著者の藤田さんが担当している。茂木さんはもう科学者であることをやめてしまったのだろうか??

 と、野尻抱介氏のこれは、同じことを話してるのかしら。
野尻ボード

ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス2006レポート
 印象批判になっちゃいますが、私は茂木健一郎という人を信用してないです。反証不可能なことをべらべら語っては文系的混沌を生産するばかりの人に見えるので。シンポジウムで彼が出てくると全体の信頼性評価を下げてかかります。このレポートも「また茂木か」と思って読むのをやめかけました。
 が、後のほうの記事は興味深い……かな。100万回繰り返さないと学習しないニューラルネットなんて、十年一日な感じもしましたけど、もっと評価したほうがいいんでしょうか。