うつろわざるもの 宮部みゆきのネタバレを含みつつ

 カプコンのRPG『ブレス オブ ファイア?』は、名作の誉れ高いゲームです。しかしながら、私にとっては、戦闘が面倒くさく、わずらわしいゲームでして(スーファミ時代のドラクエの頃からこの思いはあり、それはFF12までほとんど解消されませんでした。)、クリア出来なかったのです。
 この度、漫画になったということでようやく、話の続きを知ることが出来ます。
 絵も、話運びも文句のない出来映えでした。
 純粋にゲームの漫画化という点では100点満点です。
 オリジナル要素があまり盛り込まれていないのですが、それは欠点ではなく、純度を高めています。

 
 それで、ふと、思い出して、『Terror』を手にとってめくってみました。
 これは、宮部みゆきが初めて編んだアンソロジ−。
 オーソドックスな作品が多く、3つの願いの話で有名な「猿の手」なんてのも収録されています。
 この中に、2ページだけ、フルカラーのページがあります。
 ここだけ、絵も入っているのです。
 それはなにかというと、『ブレス・オブ・ファイア』の攻略本からキャラ紹介ページを抜き出しただけのものなのです。
 何の予備知識もなく、パラパラとめくって、それを見つけたときの衝撃!
 
 北村薫のアンソロジー宮部みゆきも解説に参加。吾妻ひでおイラストの『ひでおと素子の愛の交換日記』が収録されていたり・・・)のあと、『ICO』の前に、この本は出版されています。
 そういったことも思い出し、しみじみ「なるほど」と嘆息した次第。
 
 
 『ICO』とノベライズで思い出しましたが、『絶対可憐チルドレン』を三雲岳斗が書いてました。『げんしけん』ノベライズ以来の意外性。
贈る物語 Terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫)

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贈る物語 TERROR

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私が持ってるのはハードカバー版ですが、文庫版もカラーだったはずです。
ICO PlayStation 2 the Best

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