ふたたびジャンパーとかテレポータとか

 ややのこぎりばれに。
 いや、なたばれに。
 いやいや、ねたばれ気味に。
 
 テレポーターの話というと、思い出すのが、虎よ、虎よ! や 幻魔大戦ソニー や 高飛びレイク で。
 ニーヴンにもそのようなネタがあったと思います。
 論文形式のものだったと思いますが、それをちょいとひねったもので、「第4の専門知識」という短編があります。主人公のバーテンが宇宙人に飲まされた薬でいくつかの専門知識を手に入れます。そのうちのひとつがテレポータになるための薬で、素養がないため、テレポータにはなれなかったものの、自分の絶対位置、相対位置を体感できるようになり、道に迷わなくなるという副作用が現れるのです・・・と、記憶してます。
 これはなかなか面白い着眼点。
 
 高跳びレイク(飛び?)は、読んだことはないのですが、神林長平が「落下中にテレポートしたとき、その運動量が保存されてしまいソファに突っ込んでしまうシーンがハードSFっぽくてよかった」と褒めてたような気がします。どこかで。
 
 HEROESで、驚いたのはヒロが時間を操れる・・・のではなくて、時空間を操れるから、テレポートも時間移動も同様の感覚で出来てしまうというところ。ううん、正しいようなそうでないような。
 
 名前を失念しましたが、帯を外すととたんにえろくなってしまう、どこまでが帯なんだかわからない学園超能力まんがなんてのもありましたが、そちらのテレポータは移動時にどうしても裸になってしまうというものでした。
 なんとかして克服しようとするものの一向うまくいかない。
 ・・・どころか、テレポータも同行者もどんどん疲れてしまう。実はテレポート時に周囲の人間からエネルギーを奪って転移していたためで、生命体以外をテレポートさせることは不可能。のみならず、テレポートするたび肌はあらわになり、息も荒くなって、顔を紅くそめるという 理屈はちゃんと出来ているからいいけれども、なんだかうれしはずかし山本弘な展開でした。
 
 菅浩絵『歌の降る星』では、テレポート前に出現先に髪の毛をテレポートさせ、空気をよけ、空間を空けたところに移動する・・・ん、だったような気がします。
 
 超人ロックがテレポートを体得するのは、皇帝レイザークとの戦いで、なんと水攻めにあって絶体絶命のピンチのときに発現させてました。例によって、ほかの人が使ったのを体験して真似てしまう青魔法ですが、いま考えるとずいぶん古典的な。
 
 ちなみに。
 一番好きなテレポータは、ポピン・ジェイなのですが、彼は自分ではテレポートしないのでした。
 
 重ねてちなみに。
 グッキーが「最近、うちのかみさんが”テレポートにばっか頼ってて、ちょっとメタボリックな感じじゃないの?”とか、ちくちくいじめてくるけど、知ったことか!」とぶちぎれるのは『グッキーと青い親衛隊』だったような気がします。超能力を阻害する生物、人種というのはどこにでもあるネタなんだなあ としみじみ思ったことです。スター・ウォーズでも出てきますが、ザーン先生、そんな勝手な設定を追加していいんですか。