トランスフォーマー

 1)トランスフォーマーのファンではありません
 2)銃・戦車・戦闘機や車に興味はなく、知識もありません
 
 スピルバーグの映画ではなく、マイケル・ベイの映画なのだなあとしみじみと思ったことです。
 予告編でスピルバーグは、サメも、恐竜も出さなかったのですが、ベイさんは全部見せてくれます。
 ヒーローは考えなしに動き、偶然がフォローしてくれます。
 
 そういうのが好きな人には良いと思うのですが、翻訳家の金原 瑞人氏も指摘してるように、デートに使うにはいささか微妙な映画。スパイダーマンのMJもいろいろ言われてますが、あれとは似てるようで別方向。ひどい。本作のヒロインの扱い、女性なら憤慨するでしょう。
 アクションの素晴らしさは予告編のとおりで、あれ以上のものが見れるわけではなく、またバトルも能力と知恵を生かすタイプのものではありません。もったいないですなあ。
 
 変型バトルシーンはふんだんにありますので、そっちでの期待は裏切られません。
 
 ジャンルは違いますが、バトルの豊富さ、見せ方のうまさでは『DOA デッドオアアライブ』の方がずっと、よく、考えられています。一度比べてみてください。
 
 
 オタクをほめるオタク救済映画でもあります。
 なので、いろいろなオタクが出てきて、かなり持ち上げられたり、意外な人が意外なオタクだったりします。それなのに、その性質を生かしていないのが残念。主人公は、結局、何オタクだったんでしょう。まずはそこから攻めたい。『ウォーゲーム』みたいなコンビをもう一度見たいぞ。