無罪推定 Q.E.D
瀬戸川猛資『夢想の研究』の第一回にいわく
裁判小説としても驚かされた。とくに本書の主題である”推定無罪”(Presumed Innnocent)の意味を今まで知らなかったのには、われながらイヤになってしまった。訳者あとがきには<アメリカの裁判の大原則>と書かれているが、わたしはこのジョーシキをわきませずにアメリカの裁判小説を読んではおもしろがっていたのだ。恥ずかしい。
このあと、話は『推定無罪』から「十二の怒れる男」に移りますが、それはさておき。
『QED』の新刊は、陪審員制度とその推定無罪をめぐるミステリでした。この文章と『推定無罪』(映画、もしくは小説)を踏襲し、その上で裁判ミステリの上で軽やかにステップを踏んで見せます。うまい。足すものの引くものもない見事なミステリです。
映画の『推定無罪』を借りてこようかしら。それとも原作の方が良いのでしょうか。
Q.E.D.証明終了(27) (講談社コミックス月刊マガジン)
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