300 履いてない

 ちりりん
「おう、おれだ。『300』を見に行かんか?」
「絶対、行きます!」
 という風な経緯があったのでございます。
 歴史もの映画なのに
「なぜ、誘ったときあんなにノリノリでしたか?」
「へ? アメコミ原作映画を見に行くんでしょ?」
 
 という温度差が。
 
  
 以下、やや、ネタバレ気味に。
 基本的に原作にかなり忠実。
 違うのは、バトルシーンの豊富さと、コスチューム。
 パンツいっちょにマントをまとった、ヒゲモジャのすてきなおっさん(スパルタ)が群がる敵(ペルシア軍)をちぎっては投げちぎっては投げ。こういう映画です。
 が、原作では全裸なのよ(少なくとも序盤は)。
 全裸にマント。
 全裸にマント。
 
 いっておきますが、ときめきトゥナイトではありません。
 スパルタの訓練を受けた齢 40かというむきむきひげマッチョの全裸。
 歴史的にも正しい。ギリシアの人は、スポーツのときなどは基本的に全裸であったといいます。アルキメデスも、服を着て走ってた方がおかしかろうというもんです。
 
 映画は裏切り者が出たりと、ちょっとつけたしがありますが、一番の改変はバトルのバリエーション。
「敵だー」
 ざくざく。
「**だー!」
 ざくざく。
「今度は、****だー!」
 ざくざく。
「見たこともない異形の動物だー!」
 ざくざく。
 
 と、豊富なバリエーションが。・・・うそです。ちょっと単調ですよう。スパルタ側は、知略はさほど用いず「われら、鍛え上げられたこの体でしのぐのみ!」と、ガンガン槍でつくのみなので、ちょっと退屈かも。敵側は色々あるんですけど。
 
 背景はCGで、透明感、スケール感がさほど感じられないのが残念。
 
 『シン・シティ』が好きな人、フランク・ミラー好きな人は期待していいです。
 血しぶき、首は飛ぶ、苦痛にもだえる、パンチ一発、蹴りで突き落とす  と、やりたい放題。地上波放送はありえません。エンディング・テロップまでフランク・ミラーの趣味丸出しなのでご期待あれ。
 
 
 PS2の『ゴッド・オブ・ウォー』が好きな人は、スクリーンでアメリカ版クレイトス様(R指定)が動くと思って、ほぼ間違いありません。だって、ほら、ギリシアだし。
 ただし、集団で。
 ただし、ファランクスで。
 
 
 
 女っけは、ほぼありませんのでよろしく。
 あと、一番色っぽいのは、ペルシアの王です。
 一部の映画ファンはこの映画を見た後、スパルタ軍になりきってたそうですが、我々は違います。
 ポーズをとって、王になりきっておりました。
 
 『北斗の拳』にこんな人いました。
 以下に、代表的な感想へのリンクを。
 
 2007-06-04 - 日々是魚を蹴る
 http://www.na.rim.or.jp/~majio/movie2007.html#20070604023930