極道めし
今年の正月に、落語家でないテレビタレントが落語をやる という番組をやっておりまして、大変面白く見させていただきました。
なぎらけんいちや、グラビアアイドルのオリジナル、創作落語がほとんどですが、名前を忘れてましたが、コント赤信号のリーダーでしたか? その人がやってた「時そば」があまりにうまくてびっくりしました。こないだ、ほんとの落語家の(「笑点」に出てるような)人がやってるのも聞きましたが、比べてみてもかなりなレベル。
で、食べるところがまた、うまいのですな。
蕎麦のすすり方が。
調べてみると、落研出身なのだそう。
なるほどなあ。
- 作者: 土山しげる
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/02/10
- メディア: コミック
- 購入: 9人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (70件) を見る
食いたいものも食えない塀の仲の犯罪者が、順に今までに食べておいしかったものを語っていくというもの。
しかし、これは勝負なのです。
もっともうまそうに語れたものが、正月の特別料理をせしめることが出来る。
メシだけが楽しみの犯罪者にとって、これは最後の娯楽。
当然、真剣勝負になる。
ただし、思いだけでは勝てない。
そこには当然、戦略の入る余地もある。
また、誰もが知ってる食事が有利になるため話はB級グルメにふれていく。
それが彼らの手にかかると、これいじょうはない至高の料理に思えるのだ。
あの手この手で語られる大衆料理語りの勝負の行く末は・・・・・・
パッと見には、百物語にも千夜一夜にも見えますが、これは「まんじゅうこわい」の冒頭の逆パターンのようにも思えます。
これはしかし、テレビ番組に向いてるネタなのではないでしょうか。
落語家のタマゴ、アナウンサーのタマゴ、ベテランDJなどしゃべりのプロを集めて、テレビでやってみたら面白いんでないかなあ。
というところで、冒頭の「時そば」に話が戻ります。
や。
あれはうまそうだったなあ。
- 作者: 久住昌之,谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 44人 クリック: 388回
- この商品を含むブログ (374件) を見る
ちなみに漫画で食事が一番うまそうに見えるのは、やはり藤子Fの『ドラえもん』。あの栗饅頭・・・。きんつば・・・。