不二家

 企業に対して、私が抱くイメージとか期待というのは「だいたい大丈夫だろう」というくらいのものです。
 今回の不二家の事件ですが、続報がどんどん出てくる というのが、自分にとってはとても安心できる要素です。普通の企業や団体というのは、どんなものであれ徐々に腐敗していくものだという風に私は考えています。そうならないほうが、めずらしい。
 なので、今回のように外部から強制的に、全面的に、刷新せざるを得ない状況に放り込まれたというのは徐々に灰色に染まっていったものの、一気に白に戻ることが確認できるため、安心できるのです。その他の企業は素人目にはなかなかどれくらい染まっているかわかりにくいものですから。
 
 多分、だいぶ前からそのようなことを考えていたのですが、これを人工的な組織だけでなく、自然現象などにも適用できるのではないかとも考えていました。例えば、地震や火山に対して。
 後年、読んだとある推理小説でそういう考え方をする人物が出てきた時は、なんだかちょっとほっとしました。