野尻ボードのこと
野尻ボード
転送装置とコピーの問題について、でスタートレックの話が出ているので私からも。
スタートレックの小説版に『二重人間スポック』というのがあります。
ネタバレ気味に。
転送装置で、スポックを送ろうとしたところ、うまく行かず、跳ね返されてしまい、その結果、スポックがふたり出現してしまう というお話。
ブリュッシュのオリジナル。
詳細は忘れましたが、「魂があったとして転送されたときに、それはどうなるのか」といった会話が出てきます。
転送失敗によって出現したスポックは鏡像になっているはずなのですが、バルカン人は左右対称構造のため(例えば心臓は中央にある)、見かけでは判別できません。そこで…というのが、この話のキモ。マニアなSFファンならご存知の異*体ネタです。
この話でどうしても思い出せないのが、後から出現したスポックがどうして裏切り者になるのか ということ。スポックが増えた、ワーイ でいいと思うんですが。
転送装置は、そのままコピー機として使えるんじゃ、というのは誰でも考えることと思いますが、古いSFでそこら辺を積極的に扱った話は思い出せません。
ただ、聞いた話から推察するに、近年のイギリス系スペオペなどは、人間のコピーやダウンロードを積極的に進めているような気がします。
ドラえもんやジョジョの鏡の中の世界はどうなっているんでしょうね、カキョウインさん?
転送装置で、感心したのは、あろひろしの発明奥様のエピソード。物質を分解、構造を再構成しただけで、エネルギーを一緒に送らなかったため、物体が凍り付いてしまうというものでした。