トップをねらえ2!
最終話を今 見終わりました。
期待した方に、ちゃんと面白かったんですが、満足はしてません。
美術、音楽は最高水準にあると思います。
シナリオの出来も、演出もいい。
文句の付け所がありません。
『トップをねらえ!』が当時面白かったのは、意外性(見かけを裏切るハードSFぷり。マニア向けのパロディ。白黒の画面。質・量とも圧倒的な動画・原画。耳に残るサウンド。古めかしいデザインのロボットなどなど。)によるものがかなり多かったわけで、それのちゃんとした続編を作るというのは、普通に考えると相当に無理な話。
そこをどう処理するか。
あるいは回避するか。
ここで、鶴巻氏を監督にすえたのは大正解でした。トップの続編として、これ以上のものを造るのは無理だと思います。
それでも、トップ2を見終えた後にあのシーンをもう一度、繰り返し見たいとは思わないし、サントラを買いに行こうとも思いませんでした。
あの当時のあそこまで熱狂的な気分にはなれないのです。
そこがダメです。
トップ2! に関しては情報が先行してた部分があって、ガレキのせいでホニャララが実は、というのは分かっていましたし、「ラストが感動的」といわれただけで、オチが読めていました。
そんなわけで、出会い方もちょっと不幸だったので、評価が辛くなっています。
出たときに見なかった私が悪い という部分もありますが、ここら辺はグッズ展開もしなければならないアニメの問題でもありますね。
『アイアン・ジャイアント』でそういう目にあいましたし、人によっては、ガンダム プロジェクトXなあれで同じ眼にあってるでしょう。
脱線しました。
あのトップ! の続編を作るという難題を監督は見事に解決してくれました。
でも、あまりに監督が賢すぎたため、かえって印象に残らないアニメになっています。
付記。
第6話は、人物の行動原理が分からないところが、ずいぶん多いと思います。どうして今までそれをしなかったのかが、分からない(盛り上げるためだけではないのか。)。
石川賢氏のご冥福をお祈りします。