今日のサターン・デッドーヒート

 いつまで続くか分かりません。
 

 たまにはストレートなSFも悪くない。
 というわけで、(略)
 この処女長編、高橋良平が褒めちぎっているだけあって、面白いことは面白い。初期ヴァーリィを思わせる情景描写はいかしてるし、キャラクターも魅力的だし、あっという間に読めちゃうから、読んで損はないのだが、しかし、だからといっても読まなきゃいけないわけではない。
 (略)
 ストレートといえば、これほどストレートなSFもないが、この作品が終わったところから50年代SFは始まるのだと考えれば、その思い切り方がなるほど現代的ではある。
 (略)
 60点。

 出典

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995

 87ページ。