翻訳

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

 翻訳講座といいつつ、その大半は大森望氏の身の回りで起きたことを面白おかしくつづるエッセイ。かといって、翻訳を志す人には関係のない本かというとさにあらず、セキララに翻訳の実態を書いてあるし、周辺類書もちゃんと紹介されたりしてるので、興味のある人は「いや、おれはミステリの人だし」と思ってても読む価値があります。
 80年代がSF黄金期であった私にとっては神様の一人、黒丸尚についてのくだりはちょっと泣けます。かっこいい。
 再三日記でも書いてきた「ワープ」「ウォープ」問題はこの本に収録されてます。
 長年、正確な内容が思い出せず困っていた「世の中には言っていいことと言ってもしかたのないことがある」をようやく見つけだせたのは、えんじにとっては、大きな収穫でした。が、何が出展なのかはいまだに分からないのでした。