和田

和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか (講談社現代新書)

和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか (講談社現代新書)

 『おおきく振りかぶって』の主人公。これは和田投手をモデルにしてるのではないかと聞いて買ってきました。
 実は、全248ページのほとんどは、和田投手のこれまでの選手生活を追ったもの。
 投球についての分析は162ページから209ページまでのみ。これもどうにか結論めいたものを出したというだけで、検証がまったく行われていない。
 近くの本屋で見かけたら、立ち読みだけで済ませたほうが良いと思います。
 で、なぜ打たれないかの結論は以下のとおり。
 
1)投球腕の隠れ、リリースポイントが普通のピッチャーより前
2)スライダー、チェンジアップなどのすぐれた変化球、投球術
3)驚異的なストレートの切れとそれを生み出すボールの回転数の多さ
 
 1、3によって、ボールの速度から予測されるのと違う軌道のボールが投げられているようです。なので、130キロのストレートだと思っても、バットが空を切る・・・・・・らしい。それを2が支えている。
 確かに『おおきく振りかぶって』を彷彿とさせます。
 わずか2ヶ月で、129キロから142キロまで球速をアップさせたエピソードもそっくりです。
 
 先日のコンピューターの本も読み終わったのですが、これはまた後日。