椅子

 そのあと、連絡がないです。
 ふむふむ。
 

 幾つめだったか覚えていないが、ひとつの椅子へ何の気なしに座ったとたん、私は異様な感じにおそわれた。
 違うのだ。
 これまでの椅子とは座り心地がまったく違うのである。
 それもう、座る……というものではなかった。
 尻を空間でさりげなく支え、デスクで仕事をする人間の姿勢を無理なく支援する……。
 支援するだけ……というその簡潔さがどうにもよかった。

 これを読んでから、ずっと気にしてたんですな。

にある記述です。
 最近だと、『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』の小畑 健がこれを使ってるという話がありました。作中で、緒方九段が使ってたあれ。あとがきで、寝てるよりこの椅子に座ってるほうが疲れが取れる みたいな話をしてました。
 ミステリ・SF作家の森博嗣も小説を書くという決心をして、まず、これを買ってきたという話をどこかに書いてたような。
 SF方面では他に翻訳家の内田昌之が使っています。

 買って3年くらいたったころに、可動式の肘掛けがうまく固定できなくなり(ちょっとむりな負荷をかけすぎたらしい……)、ずるっと落ちてしまうようになったので、適当に段ボールをつっこんで動かないようにしていました。で、先日、なにげなく説明書を見たら、保証期間が5年間もあることを知りました。あと4カ月。

 しかし、こんな重い椅子の持ち込みはできないしなあ、と思いながら、とりあえずハーマンミラージャパンに電話してみたところ、すぐに修理に来てくれて、出張費すら請求されませんでした。このサポートには驚きましたね。

 あのスタパ斎藤も使ってるようです。

 あと、『サターン・デッドヒート』大好きなあの方も
http://www.na.rim.or.jp/~majio/rf200510.html#20051022013346
最近、購入なさった様子。
 
 保障期間が、5年。
 うーん。
 
 ただですね。
 以前、3万円はしなかったと思うんですが、結構 高い椅子を買ったのです。
 家に届いて組み立てたら。
 
 足が。
 届かなかった。
 
 店舗では靴を履いてたんで、気がつかなかったんですな。
 
 その椅子は今では、職場で 他の人に 使われてます。
 
 こういうのこそ、無駄。
 それを考えれば、高いちゃんとした椅子を買うというのは。
 良いことだと思います。
 そこが問題です。
 私の足の長さは問題ではありません。

 
 おそらくですが、桜井政博もこの椅子を使っているのではないかと思います。
 
 そうですよね、毎月、整骨院へ行ったり、マッサージで使っているを金をそのまま椅子へ使うと思えば。
 
 ちなみに、欲しかった机は
藤崎 - FUJISAKI -
アルミ・エモーショナルデスク。
 商業的には失敗したと見えて、今なら半額で新品を購入できます。
 うーん。
http://www.officelet.co.jp/sale/booth.html
 椅子も試してみたいのですが、たぶん、保障修理を期待できないのです。
 

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 こんなの読みながら心を整理中。