ステルス

 こないだ見た『かみちゅ!』。主人公の神様中学生が神有月なので、出雲の中学校に転校する話でした。そこでは神様たちの神魂が行われててという、まんまSF大会 IN 出雲(OR玉造温泉)みたいな話があって、おお、俺様用にわざわざ・・・・と、感動したのであります(でも、出雲弁が出てこないぞー!)が、それはさておいて『ステルス』。
 
 『エースコンバット』の3〜5をプレイし、ニコタマワンダーエッグでは早くも橋の下を潜り抜けたこの私。
 『戦闘マシーン・ソロ』を生涯のベストSFにこっそりと掲げているこの私。
 映画『インターセプター』を見て、すでにステルス爆撃機映画には一家言あるこの私。
 『ファイヤ・フォックス』を吹き替え映画で見て、続編の『・・・・ダウン』もきちんと読んでるこの私。
 この私のための専用映画なのです。
 
 わーいわーい。
 
 が、おそらくは突っ込みどころ満載映画であることは想像に難くなく、閣下を呼び出して見に行ったのであります。
 『ウルトラマン・ゼアス2』を薦めて以来、えんじの薦めるものは避けろ避けろと言われてきたのですが、ふもっふ! で失地回復を果たし、なんとかこれで駄目押しをしたい。
 そう考えたえんじであります。
 
 で。
 結論から言うと、われわれ二人の想像の、はるか斜め上を行くスーパー・ハリウッド映画だったのです。オ・ス・ス・メ。
 
 きちんとハリウッドの法則「優れた人工知能たるもの 主人に対し反抗して殺人を犯さねばならない」「男優・女優ともどんなに無理をしてでも肉体美を見せ付けるシーンを用意しなくてはならない」「アメリカ人以外の人間が死ぬシーンはどれだけふんだんにあっても構わない。」ほか、ほか とこれらの見えざる法則をすべて遵守しつつ、かつ われわれの想像を超える展開を見せるのだから、たいしたもの。
 戦闘シーンはもう、文句のつけようがないすばらしい出来。突っ込みどころもありまくりで失笑を禁じえない部分もコミで評価は二重丸。
 特に、エースコンバットで戦闘を重ねたわれらが同胞は、「ああ、おれもあんな無茶なミッションをさせられたなあ」「おまいらも低空飛んでるけど、おれらみたいに頭上から変なもの撃ち込まれたりしないだろ?」と妙な共感を得たり、突っ込んだり出来ます。あるいは「おれならもっとうまくやるね!」と優越感を感じる部分さえあるかも。
 加えて、ロックサウンドに乗って(ちゃんと理由がある)のバリバリの戦闘シーンやサイコサスペンスかホラーまがいとも思わせる展開もあって、あきさせません。
 
 ただ、誰もが楽しめるか というとほんのちょっと疑問。
 私らは笑ってたんですけど、隣のカップルはとても上品に見てました。
 彼らが楽しんでたかどうかはよく分かりません。
 が!
 なんであんなに遮蔽物があるんだー みたいな突っ込みを入れられる人と見に行くと非常に楽しめます。
 ぜひ、偏った友人、恋人と見に行ってください。
 見終わった後の突っ込み座談会はものすごく楽しめるはずです!
 
 
 付記。
 今日の上映では、映画が完全に終わるまで席を立たないように とメッセージが出ました。
 
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