新城カズマ
2005-07-06 - みすらぼ日記
ほめてたとこです。
ちなみに、氏のおっしゃるアレとは同人誌版『猫の地球儀』。デビュー前の秋山先生が書いたもので、電撃文庫版では伝説として言及されているもの。まんま黒丸版 サイバーパンク文体です。
感想、聞かせてくだされ。
そういえばあれの完結編、4巻はいつ出るのであろう。
『サムライ・レンズマン』の続きも話を聞かないですね。
とりあえず、22日に引っ越しそうです。
余裕があれば、お会いしたいものです。
で、新城カズマ作品なんですが、蓬莱シリーズも富士見ミステリも、最近の『星の、バベル』も、ハリイ・ケメルマン「九マイルは遠すぎる」の延長にある話なのであります。子孫なのです。
ひとりの少女がこちらを見ていた、という事実から巻き起こる事件の数々、そこから論理の積み重ねで導かれる驚愕の事実。とか。
今回のタイムスリップものもそのパターンだと思います。
ただ、おっきな事件があまり起きないのですな。
その一方で、氏の欠点である「妙に回りくどい」「同じことを繰り返し言う」「主人公には暗い過去があって、それで説明されたり処理されることが多い」という点が妙に目立ってます。
そんなわけで、この本で新城カズマに興味を持った方には、ぜひ蓬莱学園ものを読んでいただきたいものです。短編版も2本ほど発表されていたはずですが、こちらはそのものずばり安楽椅子探偵ものです。女教師ものです。ほほほ。
古典のケメルマンも読んでみてください。
おお、そうだ。「太陽風交点」を読んだのでした。