宇宙鉄人キョーダイン
- 作者: ふくやまけいこ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: 文庫
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思い出されたのが、キョーダインという漫画。石森章太郎。
ヒーロー特撮テレビ番組としても放送され、そちらを夢中で見てたような気がするのです。
で、当時、なぜかその漫画版の最終回だけ読む機会があったのです。
ラストは、キョーダインたちの元へ、そのモデルとなった兄弟が戻ってきて、キョーダインはその役割を終えるというものだったと記憶してます。
これが、むちゃくちゃこわかった。
話そのものはめでたしめでたしの大団円だったんですが・・・・。
調べてみると、どうも話をちゃんと理解してなかったみたいなんですが、当時の私には、大変ショックなラストでした。だって、今までヒーローと思って応援してた主人公に、「本物」がいて、しかもその本物が「戻ってきてしまう」んですよ。
じゃあ、今まで一緒にすごしてた人々は今後どうやって暮らしていくのか。そもそも主人公たちは自分の「本物」を見てどう思うのか。敵もいなくなった今、彼らは誰にも必要とされていないのではないか。
・・・・という風なことを考えて震え上がってしまったのです。
だって、もし、自分の本物が戻ってきて、「今までありがとう」なんて言われても・・・・。ねえ。