宇宙鉄人キョーダイン

星の島のるるちゃん2 (ハヤカワ文庫JA)

星の島のるるちゃん2 (ハヤカワ文庫JA)

 ラストエピソードは、アンドロイドの少女の元に、そのモデルとなった少女が戻ってくるというもの。元々、少女の代わりとして作られていたのです。
 思い出されたのが、キョーダインという漫画。石森章太郎
 ヒーロー特撮テレビ番組としても放送され、そちらを夢中で見てたような気がするのです。
 で、当時、なぜかその漫画版の最終回だけ読む機会があったのです。
 ラストは、キョーダインたちの元へ、そのモデルとなった兄弟が戻ってきて、キョーダインはその役割を終えるというものだったと記憶してます。
 これが、むちゃくちゃこわかった。
 話そのものはめでたしめでたしの大団円だったんですが・・・・。
 
 調べてみると、どうも話をちゃんと理解してなかったみたいなんですが、当時の私には、大変ショックなラストでした。だって、今までヒーローと思って応援してた主人公に、「本物」がいて、しかもその本物が「戻ってきてしまう」んですよ。
 じゃあ、今まで一緒にすごしてた人々は今後どうやって暮らしていくのか。そもそも主人公たちは自分の「本物」を見てどう思うのか。敵もいなくなった今、彼らは誰にも必要とされていないのではないか。
 ・・・・という風なことを考えて震え上がってしまったのです。
 だって、もし、自分の本物が戻ってきて、「今までありがとう」なんて言われても・・・・。ねえ。