ヘルボーイ

 

 監督さんのコメンタリーを見てますが、これがもうアメコミに対する愛の告白劇場と化していて大変ほほえましいのであります。
 その監督さんが、今何歳なのか分かりませんが、そのままガンダルフを演じられそうな老賢者風の声。すてき。
 
 ただ翻訳の林 完治氏はアメコミには詳しくないらしく、重要な固有名詞をポコポコ飛ばしていきます。キャプテン・ビクトリーって誰? なんで、シルバー・サーファーを飛ばすの?
 監督のコメントは固有名詞の嵐で私も1/3くらい分からないのですが、ジャック・カービイ(スタン・リーでなく)が大好きなことだけは分かりました。ヴェルヌ、バロウズラヴクラフトロード・ダンセイニ(ダンセニーと発音してました。)に比肩する文化に多大な影響を与えた偉大な作家であるとのこと。そうだったのか。カービイといえば日本では丸っこいゲームキャラなのに。
 カービイ、読んでみたい(高そう。)。
 
 カービイがフライシャー(宮崎監督にも影響を与えたアニメの偉い人。)の下でアニメーターをやってたとか面白い話も聞けますのでSFの人は要注目。
 また、アメリカには怪奇探偵物がはやった時期があったそうで、ヘルボーイは彼らの子孫に当たるのだそうです。
 そういうわけで、ミステリの人もぜひぜひご覧くださいませ。
 
 コメンタリーの中でも好きなエピソードは、ミニョーラと監督が二人でハリーハウゼン(生きてたのか!!)の元をおとずれ、アニメーターを指導して欲しいとお願いするというもの。続きを知りたい方はDVDをご覧ください。