人の道をとく

「で、何をして遊ぼうか」
「ひとつ、誰からも喜ばれる提案があるのだが」
「ほう」
「K先輩の部屋が散らかってるのは、知ってるな?」
「・・・・まあ」
「メイドを雇うのだ。雇って片付けてもらう。で、それをみんなで見つめたり、見つめたり、見つめたりするのだ」
「ダメ」
「先輩の部屋は片付くし、メイド代はみんなで払うことにすれば誰もが喜ぶと思うんだが、ダメか」
「人としてダメ」
 ダメだそうです。
 その後。

「おう、Eよ。部屋を片付けてたら麻雀PVの看板が出てきたが、あれはどうすればいい」
「どうすればって、言われても困りますが」
 その。
 1メートルはあろうかという看板が。
 片付けなければ出てこない状況というのは、やっぱり人としてダメだから、メイドを雇うべきだったのではないかな。

 Eさんはココロの片隅でそんなことを思ってたのでした。
 口にはその半分だけ、出してフォローしてました。